「1億円以上なんて無理」。FIREに必要な資産を計算して、そう感じた人も多いはずです。そこで注目されているのが、**資産を取り崩しながら、生活費の一部を働いて稼ぐ「サイドFIRE」**です。
月にいくら稼げば、必要な資産はどれだけ減るのか。当サイトのシミュレーターで計算しました。
結論:月10万円稼げば、必要な資産は約2,600万円減る
40歳でFIREし、生活費が月25万円の場合に、成功率80%を満たす資産額です。
| 副業・パートの収入(月) | 60歳まで働く | 65歳まで働く |
|---|---|---|
| なし(フルFIRE) | 約1.38億円 | 約1.38億円 |
| 5万円 | 約1.24億円 | 約1.22億円 |
| 8万円 | 約1.17億円 | 約1.11億円 |
| 10万円 | 約1.12億円 | 約1.05億円 |
| 15万円 | 約9,800万円 | 約8,900万円 |
試算の前提:40歳でFIRE、生活費月25万円、全世界株インデックス中心(想定利回り年5%・うち配当2%)、配当と売却益に20.315%課税(資産の2割はNISA)、物価上昇率2.0%、22〜40歳は会社員(平均年収550万円)で65歳から年金を受給、100歳まで。副業収入も物価に合わせて増える前提です。
月10万円を60歳まで稼ぐと、必要な資産は約1.38億円 → 約1.12億円。約2,600万円少なく済みます。65歳まで続ければ、差は約3,300万円に広がります。
なぜ少しの収入でこんなに効くのか
月10万円は年120万円。20年間で2,400万円なので、「その分だけ資産が少なくて済む」と考えると、ほぼ計算どおりに見えます。
ただし、効果はそれだけではありません。
- 取り崩しが減るので、資産が増え続ける期間が長くなる
- FIRE直後の暴落に強くなる。収入があれば、相場が悪いときに資産を売らずにしのげます
- 生活費の見通しが外れても調整しやすい。働く時間を増やすという選択肢が残ります
特に2つ目は大事です。取り崩しの最大のリスクは、FIREしてすぐに暴落が来て、安値で資産を売り続けてしまうことです。少しでも収入があれば、このリスクを大きく下げられます。
FIREを5年遅らせるのと、どちらが効く?
同じ条件で、45歳でFIREした場合も計算しました。
| パターン | 必要な資産 |
|---|---|
| 40歳でフルFIRE | 約1.38億円 |
| 45歳でフルFIRE | 約1.13億円 |
| 40歳でFIREし、60歳まで月10万円稼ぐ | 約1.12億円 |
| 45歳でFIREし、60歳まで月10万円稼ぐ | 約9,400万円 |
「5年長く会社で働く」と「辞めてから月10万円を20年稼ぐ」は、必要な資産がほぼ同じでした。フルタイムで5年働くのと、好きな仕事を週2〜3日続けるのと、どちらが自分に合うかで選べます。
サイドFIREの働き方の例
| 働き方 | 月収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| パート・アルバイト(週3日程度) | 8〜12万円 | 始めやすい。条件によっては社会保険に加入でき、厚生年金も増える |
| フリーランス・業務委託 | 案件しだい | 会社員時代のスキルを活かせる。時間の自由度が高い |
| ブログ・コンテンツ販売など | 0円〜 | 収入は不安定だが、軌道に乗れば時間に縛られない |
勤務先の社会保険に加入できる働き方なら、厚生年金が増え、国民健康保険・国民年金の保険料も自分で払わずに済みます。サイドFIREの隠れたメリットです。
注意点:収入には税金と保険料がかかる
副業の収入が増えると、所得税・住民税や、国民健康保険料も増えます。シミュレーターの「副業収入」には、税金や保険料を引いた手取りの金額を入れるのがおすすめです。
まとめ
- 月10万円を60歳まで稼ぐと、40歳FIREに必要な資産は約2,600万円減る
- 「40歳でFIREして月10万円稼ぐ」は「45歳までフルタイムで働く」とほぼ同じ効果
- 収入があると、FIRE直後の暴落にも強くなる
- 社会保険に加入できる働き方なら、年金も増えて保険料の負担も減る
自分の生活費と副業収入で、どれくらい資産が必要か計算してみてください。
参考資料