「資産3,000万円」は、FIREを目指す人にとって一つの節目です。では、3,000万円の資産があれば、今すぐ仕事を辞めても何歳まで暮らせるのでしょうか。

FIREする年齢と毎月の生活費を変えながら、当サイトのシミュレーターで計算しました。

結論:40歳なら厳しく、50〜60歳なら現実的な選択肢

FIRE年齢 生活費(月) 利回りが毎年一定なら 真ん中のケース 悪いケース(下から10%) 100歳まで持つ確率
40歳 15万円 61歳で尽きる 61歳で尽きる 52歳で尽きる 23%
40歳 20万円 55歳で尽きる 54歳で尽きる 49歳で尽きる 6%
40歳 25万円 51歳で尽きる 51歳で尽きる 47歳で尽きる 1%
50歳 15万円 100歳まで持つ 100歳まで持つ 62歳で尽きる 59%
50歳 20万円 65歳で尽きる 65歳で尽きる 59歳で尽きる 15%
50歳 25万円 61歳で尽きる 61歳で尽きる 57歳で尽きる 3%
60歳 15万円 100歳まで持つ 100歳まで持つ 100歳まで持つ 100%
60歳 20万円 100歳まで持つ 100歳まで持つ 89歳で尽きる 76%
60歳 25万円 87歳で尽きる 85歳で尽きる 73歳で尽きる 26%

試算の前提:全世界株インデックス中心(想定利回り年5%・うち配当2%)、うちNISA 600万円、配当と売却益に20.315%課税、物価上昇率2.0%、22歳から会社員(平均年収550万円)としてFIREまで勤務し、65歳から年金を受給。「真ん中のケース」「悪いケース」は、相場の値動きを2,000通り発生させたうちの順位です。

40歳で3,000万円:年金までもたない

40歳でFIREすると、年金を受け取る65歳まで25年あります。生活費が月15万円(年180万円)でも、25年分で4,500万円。物価上昇も加わるため、3,000万円では年金の受給前に資産が尽きる計算です。

40歳で3,000万円あるなら、すぐに完全リタイアするより、**副業や短時間の仕事で収入を得ながら資産を育てる「サイドFIRE」**が現実的です。たとえば生活費の半分を働いて稼げれば、取り崩す額が減り、資産が増える期間も長くなります。

50歳で3,000万円:生活費月15万円がライン

50歳でのFIREなら、年金まで15年。生活費を月15万円に抑えれば、利回りが毎年一定の場合は100歳まで資産が持ちます。

ただし、100歳まで持つ確率は59%。相場が悪いと62歳ごろに尽きるケースもあります。生活費を月15万円に抑えつつ、相場が悪い年は支出を減らすなどの柔軟さがあれば、十分に検討できるラインです。

60歳で3,000万円:月20万円でも成功率76%

60歳なら、年金までは5年。会社員期間も38年と長く、年金額も多くなります(この前提で月約16.6万円)。

生活費が月20万円でも、100歳まで持つ確率は76%。月15万円なら、どのケースでも100歳まで資産が残りました。60歳で3,000万円あれば、多くの人にとって「早めのリタイア」は現実的と言えます。

3,000万円でFIREを近づける3つの方法

  1. FIREの時期を少し遅らせる:働く年数が延びると、資産が増え、取り崩す期間が短くなり、年金も増える、と三重に効きます
  2. 生活費を下げる:50歳の場合、月20万円 → 15万円にするだけで、100歳まで持つ確率は15% → 59%に上がりました
  3. 少しだけ働く:月5〜10万円の収入でも、取り崩しを大きく減らせます

まとめ

  • 資産3,000万円でのFIREは、40歳では年金まで持たず厳しい
  • 50歳なら生活費月15万円、60歳なら月20万円までが現実的なライン
  • 年金を受け取るまでの期間をどう乗り切るかが、3,000万円FIREのカギ

ここでの数字は一つの前提での試算です。年金額や運用方法、NISAの使い方で結果は変わるので、ぜひ自分の条件で計算してみてください。

参考資料